2022.06.06

育毛、脱毛、抜け毛の原因(毛周期の乱れについて)

こんにちは!つつみ鍼灸整骨院の飯村です。

最近の診療の中で、ヘアトラブルを抱えている方が意外と多いと感じます。今回はそのヘアトラブルのお悩みに対して知っておくべき情報をお伝えしていければと思います。

 

~はじめに~

ヘアトラブルを考える上での基本情報として毛周期があります。「毛周期とはなにか?」「抜けてしまう、もしくはなかなか伸びてこないのはなぜか」が今回のブログを通して分かってきたら幸いです。それではお話していきます。

毛周期とは「成長期1(初期)→成長期2(後期)→退行期→休止期」の4段階サイクルを繰り返して、毛の生え変わる周期のことを言います。特別に外的な刺激を加えていないにもかかわらず髪の毛や眉毛、まつげなどが生理的に抜けてしまうのは成長期が終わり退行期、休止期のプロセスを歩んでいるからです。毛周期は毛1本1本がそれぞれ異なっていて約2~6年をかけて1サイクルすると言われています。

ではここから毛周期の3段階を詳しくお話していきます。

~成長期~

成長期は文字のごとく髪が成長する段階です。毛母細胞という髪の成長に関わる細胞が分裂、活動することで髪がどんどん伸びてきます。この毛母細胞は生理的再生を繰り返す細胞として知られていて活動が活発です。成長期の髪は全体の85%~90%と言われていて、期間として2~6年かけて成長していきます。1日当たり0.3mm~0.4mm成長し、1年間で約15㎝伸びるとされています。

~退行期~

退行期は髪の成長が遅くなってきて完全に止まる前の段階です。約2~3週の期間となると言われていて毛母細胞と毛乳頭細胞が離れていき伝達や栄養の供給が弱まり成長が遅くなります。髪全体の1%が該当すると言われています。

~休止期~

休止期は髪の成長が完全に止まった段階です。約2~3か月続くとされていて毛乳頭細胞の伝達や栄養の供給が止まるとされています。髪全体の10~20%が該当すると言われています。そして発生の時期がやってくると新しい毛が生えてきてそれと同時に古い毛が押し出されるようにして自然に抜けていきます。

~次に~

毛周期の乱れの原因についてお話します。

いくつか原因がありますがここでは3つ挙げていきます。

~血流不足~

血流不足は細胞への酸素、栄養の供給を低下させます。自律神経の交感神経が関わっており、交感神経優位で血管が収縮するので低下します。ストレス処理、喫煙、カフェインの摂り過ぎなどに気を付けましょう。

~栄養不足~

髪の毛の生成には主にタンパク質が関わります。またタンパク質を効率よく吸収するのにビタミンやミネラル炭水化物が必要になります。まずはバランスの良い食事を心がけると同時に厚生労働省基準の1日に必要なタンパク質量である体重×1グラムを意識してタンパク質摂取をすることが望ましいです。

~睡眠不足~

睡眠不足は髪の生成に必要な成長ホルモンの分泌に関わります。良質な睡眠は成長ホルモン分泌を促進します。22時~2時の間に最大の分泌が行なわれるので意識的に睡眠を取れることが望ましいです。

有効なツボ

ストレス処理及び血流に対して有効なツボをご紹介します。押しすぎないように注意して心地よいくらいで1日数回行ないましょう

 

 

神門

リラックスのツボ。手首の小指側 しわの最も内側

 

 

湧泉

リラックス&全身血流促進のツボ。足の裏 指を曲げた際の窪み

 

 

百会

頭部血流増加&美髪のツボ。頭のテッペン 両耳を折りたたみ、先端からの延長線上

 

 

 

 

太渓

全身血流増加のツボ。内くるぶしとアキレス腱の間

 

 

~最後に~

毛周期、乱れの原因、対策についていかがだったでしょうか?今回紹介した原因、対策は1部になりますので様々な方法の中からご自身に合う方法を見つけられて今後のプラスにしていただけたら幸いです。

当院では鍼灸施術やヒト幹細胞培養液を使った発毛&美髪、抜け毛予防及び脱毛対策を行なっております。

ご不明な点は電話でもご相談を受けますので気軽にご相談ください。

少しでも発毛、脱毛、美髪にお悩みの方の力になれますように!!

最後まで閲覧いただきありがとうございます!!

2022.05.31

変形性股関節症の症状緩和に有効な方法はコレ!

つつみ鍼灸整骨院の院長の松岡です。今回は変形性股関節症についてです。

変形性股関節症は近年お悩みの方も多く、日常生活での歩行・階段昇降などでの痛みや関節が固くなり可動域の制限が起こりやすい、難治性の疾患です。大腿骨の骨頭を覆う関節軟骨が摩耗し、骨頭の変形が起こります。進行性の病変で、日頃からのメンテナンスが重要になってきます。

 

変形性股関節症の原因は?

先天性股関節脱臼の既往のある方がとても多いです。先天性股関節脱臼は近年は減少している疾患ですが、出生時の約2%に見られるともいわれています。先天性股関節脱臼の既往がある方は、臼蓋形成不全(きゅうがいけいせいふぜん)といって、大腿骨の骨頭の受け皿である骨盤の臼蓋が小さくなってしまっていることが多いです。大腿骨頭は寛骨臼が覆っていますから、臼蓋が小さくなれば、当然大腿骨頭への荷重負担が大きくなります。通常歩行であっても、股関節には体重の3から4倍の負荷が股関節にかかると言われていますから、変形のある場合は尚更です。

 

 

この図は通常の股関節ですが、赤丸で囲った部分が臼蓋の屋根です。この屋根の「でっぱり」の部分が臼蓋形成不全の方は小さくなります(図は正常な股関節です)骨頭を大きく臼蓋全体で包むのか、骨頭を小さい臼蓋で包むのか。当然ですが、大きく臼蓋を包む方が大腿骨頭への負担は減少し、小さければ骨頭への負担は大きくなり、変形の加速・痛みの原因になるわけです。

 

 

 

症状緩和に有効な方法は?

①体重を落とす

まず、あなたが太っているのであれば、体重を減らすのは絶対条件です。股関節は上半身の重心を左右に分散させる働きがあり、そのスプリングの役目を果たしているのが、股関節周囲の筋肉です。ですので、体重を減らし、上半身の重みを軽減させることで股関節にかかる負荷は当然軽減します。また、股関節の筋肉の柔軟性は重要です。変形性股関節症の方の、股関節は拘縮といって関節が固まっていたり、筋肉自体が固く柔軟性がないことが多くあります。先ほど説明した通り、股関節は加重関節であり、上半身の重みを分散させる働きがありますから、関節をとりまいている筋肉や関節包が固く柔軟性が低下していると、股関節のスプリング機能がそもそも低下するので変形が加速し、痛みは当然強くなります。

②手術

変形が軽度であれば当然その必要はありませんが、変形性股関節症は進行性の病変ですので経過観察は必ず必要です。手術方法は変形の程度・年齢を考慮し選択されます。低侵襲の寛骨臼回転骨切り術(CPO)は従来の寛骨臼回転骨切り術(RAO)よりも身体的侵襲が少なく、比較的初期の変形性股関節症の手術に行われます。人工骨頭の置換術(BHA)は関節の変形が高度である場合に選択されます。ご自分がどのステージの変形なのか、把握しておくことは非常に重要です。もしあなたが股関節の痛みがあるのであれば、年に1回程度は整形外科の受診をし、股関節の変形の程度を把握しておくことをオススメします。

③サポーター

股関節のサポーターを利用し、股関節の負担を軽減させることは、非常に有効と思います。ですが、あくまで長距離歩行をする時や階段を多く登る時などの股関節の負担が強いられる時や痛みが強い時などに限局して利用し、常時着用は、なるべく避けた方が良いです(骨頭の変形程度・痛みの程度にもよりますが)なぜならば、サポーターは骨盤周囲の筋肉や関節をサポートするので、当然筋肉・関節の負担は軽減しますが、楽をしているので骨盤帯の筋力の低下につながるためです。あとは当然ですが、サポーターをしたからといって変形した股関節が治ることはありません。

※一般的に股関節のサポーターは販売されていないので、下のリンクに当院の楽天ショップの股関節サポーターのリンクを貼り付けておきます。

https://item.rakuten.co.jp/global-linx/compass1522453176/?s-id=rk_shop_pc_rnkInShop

③鍼灸

鍼灸は股関節の痛みの軽減、股関節の可動域改善に有効です。変形性股関節症の方は、先ほども説明の通り関節の拘縮などにより、関節の可動域が減少していることが多いので、臀部、股関節周囲の筋肉を緩めることによって、股関節のスプリング機能が改善し、日常生活動作での制限は軽減します。もしあなたが『手術をなるべく避けたい』と思っているのであれば、鍼灸は強くオススメ致します。

 

変形性股関節症で悩む方が少しでも痛み・症状が緩和しますように。お悩みの方は迷わずご相談くださいね。

 

 

 

2022.05.26

飛蚊症について

つつみ鍼灸整骨院の菅野です。

大型連休も終り、またいつもの生活が始まりましたね。皆さんいかがお過ごしでしょうか?5月半ばですが気温差も毎日安定せず、身体もなんだかいつもと違うこころに症状が出やすいタイミングです。今回は少し稀なような、意外となった事がある人も多い「飛蚊症」についてお話させていただきます。

 

 

飛蚊症とは

視界に小さな虫やゴミの様な浮遊物や黒い点が見えたりする症状の事です。視線を動かしても一緒に移動して来る様に感じ、まばたきや目をこすっても消えず、明るい所や白いものに見えやすいです。浮遊物の数や大きさ、形は様々あります。

 飛蚊症の原因

生理的飛蚊症眼球は硝子体というゲル状の物質で満たされています。この硝子体が年齢を重ねると委縮し、その影が黒く小さな虫やゴミの様に見えるのが原因です。老化現象の一つですが、若い人でも強度の近視の方はなる事があります。(生まれつきで目の構造上なりやすい方もいます。)

 

病的飛蚊症網膜裂孔や網膜剥離、糖尿病・高血圧・外傷などによる硝子体出血、アレルギー・ウイルス・細菌などで炎症反応によるぶどう膜炎など、病気から飛蚊症の症状が出る場合もあります。

 

生理的飛蚊症は誰にでも起こる可能性がありますが、多くの場合は心配なく、大がかりな治療自体も必要ありません。ですが、飛蚊症が起こる頻度が多い、浮遊物や点が増えた・大きくなったなど、変化があれば病的なものの可能性も考えられますので、一度眼科さんへ行く事をオススメいたします。もしも病的飛蚊症であれば、失明につながる疾患もありますので、注意が必要です。(網膜裂孔・網膜剥離を放置した場合など)

 飛蚊症と診断された上で、病的な要因が見当たらない場合、多くは経過観察となります。しかし日常生活付き合っていくものだとしても煩わしいいと感じる事が多いと思います。飛蚊症は老化や目のダメージによる細胞の酸化からくるため、酸化防止のための抗酸化作用に優れている食べ物や血流が良くなるようなセルフケアも大切な事です。

 

目に良いとされる食品

ビタミンA網膜に届いた光を映像に変換する経過で多く必要になります。

      ドライアイの予防にも効果的です。にんじん、さつまいもなど

 ビタミンC抗酸化作用があり乱れた生活習慣で引き起こされるダメージから

      目も身体も守ってくれます。オレンジやトマトなど

 ビタミンE同じく強い抗酸化作用があります。アーモンドやひまわりの種など

 ルテインとゼアキサンチン紫外線から目を守り、網膜の中央部の黄斑を保護してくれます。ほうれん草、卵など

 オメガ3脂肪酸加齢黄斑変性リスクを低下や涙腺の機能改善の効果があります。まぐろ、しゃけ、いわしなど

 亜鉛網膜の健康を保ちます。牡蠣や赤身の肉、多くの豆類など

 現在はルテインやオメガ3脂肪酸などが含まれたサプリメントも多く販売されています。食事でなかなか取り入れられない場合は手軽に摂取できます。

 

日常生活の注意

食事以外にも目を休める時間を意図的に作ることも大事です。

パソコンやスマートフォン、ゲーム機器など仕事や学校以外にも就寝するギリギリまで、ずっと見ている方も少なくありません。一定時間見たら目のためにも休息をとりましょう。

 

簡単にできる眼精疲労回復ためのセルフケア

濡らしたタオルを軽く絞り、レンジで少し温めて、蒸しタオルを準備し目の周りを温めたり、頸・肩・頭・目の周りマッサージをすることで、血流改善をはかりましょう。

 

効果的なツボ

 風池首の後ろの髪の生え際、首筋のやや外側のくぼみにあるツボ。眼精疲労だけでなく頭痛や肩こりにも効果があります。

 

 

攅竹眉頭のすぐ下にある骨のくぼみにあるツボ。目の症状全体に効きます。

 

 

 

 

 

太陽眉の外側と目じりの間の少し後ろのくぼみにあるツボ。眼精疲労に効果的でめまいにもききます。

 

 

 

 

 

睛明目頭の内側のやや上方にあるくぼんでいるツボ。目をすっきりさせ明るく見えるようにしてくれます。

 

 

 

 

 

マッサージやツボ押しも良いですが、鍼灸治療を行うともっと効果的です。

当院でも目の疲れだけでなく、飛蚊症、眼圧が高い、目の周りの痙攣など様々な悩みで来院させる方がいらっしゃいます。

病院に行こうか迷っている方や不安を抱えている方も、お気軽にご相談ください。

2022.05.08

思春期ニキビ・大人ニキビの原因とセルフケア

こんにちは!つつみ鍼灸整骨院の飯村です。コロナ渦でマスク生活が続き、肌トラブルを抱えている人が多いと感じます。今回はお悩みの方が多いニキビ」について投稿していきます。

ニキビは主に10代から30代の比較的若い世代で悩む方が多く10代では「思春期ニキビ」20歳を過ぎてくると大人ニキビ」などと呼ばれて悩みどころが変わってきます。

 

~「思春期ニキビ」~

オイリー肌の人に多いと言われ特に「額」にできることが多いです。遺伝的要素が強く家系的にオイリー肌だったりニキビ体質であったりすることが多いと言われています。甘いものの食べ過ぎや夜更かしなどの習慣で悪化することもありますので注意が必要です。髪の毛が接触して悪化することもありますのでオープンにして接触しないようにすることがおススメです。さらにスキンケアで余分な皮脂をカットしていくことも必要になります。

 

~「大人ニキビ」~

乾燥肌、オイリー肌の両方でできる可能性があり、今までニキビがなかった方でもできてくる事があります。特に「アゴ周り」にできることが多いと言われ、ストレスや不規則な生活などの影響があると言われています。ホルモンバランスの乱れや生理周期に乱れを起こして発生する可能性があります。スキンケアはもちろん大切ですがインナーケアを大切にする必要性があります。

 

ここまでニキビの種類に関して話を進めてきましたが一般的にニキビが出来上がっていく流れを理解した方が予防しやすいと思いますのでお伝えしていきます。なお下記①~➄に関しては適切なケアで進行を止めることができます。

角質の肥厚

毛穴の出口付近の角質が異常に厚くなり毛穴の出口を塞いでしまうと皮脂が詰まってしまいます。

面疱(コメド)

毛穴に皮脂が詰まった状態です。開放面疱と閉鎖面疱が存在します。

開放面疱(オープンコメド):毛穴の出口が多少開いているものです。

閉鎖面疱:(クローズドコメド):毛穴の出口が閉じているもの。オープンよりも炎症が起こりやすいと言われています。

炎症反応

皮脂を栄養源としてアクネ菌が異常に繁殖し炎症が起こります。これが一般的に言われる赤ニキビです。

炎症の進行

炎症が進行すると膿ができます。(炎症性ニキビ)毛穴の中でのアクネ菌と白血球の戦いがあります。戦い後は死骸となりそれが膿として残ります。膿は自然吸収されるので待つか医療機関にて排膿すると良い経過をたどります。

陥没(クレーター)になる

炎症が収まり跡が残ることがあります。残るかどうかは個人差があります。炎症が強いと跡が残る可能性も高いので炎症を強めないような工夫が必要です。

 

ニキビの進行具合を知った上で進行を防ぐにはどうしたら良いかを考えた時におススメのツボをご紹介します!あくまで皮膚科治療、鍼灸施術を受けたうえでのセルフケアとしてお使いください。

 

合谷(ごうこく)(手の親指と人差し指の間ツボ)

頭部顔面の病に対してはこの合谷が有効とされています。刺激をすることで頭部顔面部の血流量が上がることが研究されており、サーモグラフィーでの血流増加が見られております。また、胃腸系の循環にも関りがあり腸ケアとしても活用できます。(胃腸と肌の関係に関しては次回以降説明していきます)

 

 

 

②攅竹(さんちく)(まゆがしらの付近で鈍く感じるところ)

こちらは三叉神経(顔面を上中下の3つに分けてつかさどる神経)の第1枝が通るツボです。第1枝は額周りを支配していますのでおでこに症状がある際にはこちらを刺激するのがおススメです。

 

 

 

 

 

③夾承漿(きょうしょうしょう)(口角を下方に下がったところで指が止まる付近鈍く感じるところ)

こちらは三叉神経の第3枝が通るツボです。第3枝はアゴ周りを支配していますのでアゴ周囲の症状がある際にはこちらを刺激するのがおススメです。

※その部分にニキビがある際にはつぶさないようにして注意が必要です。

 

~最後に~

今回紹介したケア方法はニキビケアのほんの一部に過ぎません。ニキビケアには食事、睡眠などの生活習慣の見直しや日々のスキンケア、飲み薬や塗り薬、ピーリングや光治療などの治療法など様々な方法があります。

今回紹介できなかった部分に関しては次回以降に紹介できたらと考えております。ご不明な点は電話でもご相談を受けますので気軽にご相談ください。少しでもニキビにお悩みの方の力になれますように!!

最後まで閲覧いただきありがとうございます

2022.04.25

起立性調節障害(OD)に有効なのはコレ!

つつみ鍼灸整骨院の院長の松岡です。

今回は『起立性調節障害(OD)』についてです。この病気でお悩みの方は近年少しずつ増えていて、当院を受診する小学生、中学生、高校生は、この病気のことが多いです。この病気のつらいところは、症状のつらさが他の方に伝わりにくいという点でしょうか。単なる『怠け』と捉えられやすいように思います。ある調査によると、不登校の学生の2/3にこの病気の関与があるとのことです。友達や身内にもそのつらさが分かってもらえず、不登校になり、進級や進学にも支障が出てしまい、中には残念なことに、学校を退学しなければならなくなるケースもあると聞きます。未来ある子供の無限の可能性を摘むことのないように、私たち大人はしっかりとこの病気を理解しなくてはいけないと思います。

起立性調節障害の症状は?

・朝だるくて起きることができない

・午後になると元気が出て活動しやすくなる

・めまい

・たちくらみ

・腹痛

・動悸

・頭痛

などの症状がみられます。薬物療法ではあまり効果が認められないケースが多いようです。

起立性調節障害の原因は?

この病気の原因は、『自律神経の乱れと言われています。自律神経は睡眠だけではなく、生殖、排尿排便、発汗、呼吸、心臓の拍動、胃腸の蠕動運動などなどの働きを調節している重要な神経で、その名の通り、自律的に働いている神経です。そもそも基本的に自分の意志と関係なく働いている神経ですので、自分の意志で働きを調整することは出来ません(呼吸は自分の意志も入りますが)睡眠中でも胃腸が働き、呼吸もして、心臓が拍動し、内臓が働き、汗をかくのは、自律神経がしっかり働いているからです。このように多岐に渡る働きをする神経だからこそ、乱れによって様々な不調症状が現れるわけです。

自律神経を整えるにはどうしたら良いのか?

鍼灸がオススメです。

鍼灸の効果は多岐に渡ります。その効果の中に『自律神経が整う効果』があります。鍼灸の自律神経に対する効果はWHO(世界保健機構)にも認められています。また、米国国立衛生研究所、または国立衛生研究所(NIH)は1997年『鍼治療に関する有効性や安全性に関し合意され、補助療法として有用、または包括的患者管理システムに含める可能性がある』としています。

自律神経の働きは前項でお伝えしたとおり内臓などの機能を司るので、鍼灸により皮膚の下にある痛覚受容器、温覚受容器が刺激されることにより、その刺激が脳に伝達されて自律神経系が整い、脳内鎮痛物質(エンケファリン・エンドルフィン・ダイノルフィン等)やセロトニンや女性ホルモン等の分泌を促進、免疫系が活性化、精神安定など様々な効果が期待できます。

起立性調節障害の場合は様々な不調症状が出ますが、繰返しの鍼灸施術により良い効果が得られるケースが多いです。

鍼灸はどうしても身体に鍼を刺すので、注射針と同じく『痛い』『怖い』イメージが強いと思います。ですが実際は注射で刺す『針』と鍼灸で使用する『鍼』の太さには違いがあり、注射針は約0.7~0.9ミリ、鍼灸の『鍼かっこは0.14~0.3ミリ程度です。

 

注射で使用する『針』は、身体の中に液剤を注入するために『針』の中心に穴が開いているために、特にヒアルロン酸などの粘調性のある液剤は太くなり、皮膚表面の痛点を刺激しやすくなります。ですが、鍼灸で使用する『鍼』は先が痛点を刺激しにくいよう加工がしてあり、鍼を刺す際に『鍼管:しんかん』というものを使用するのですが、この『鍼管』を使用することにより、痛覚刺激を抑制し、痛みが出にくくなります。

最後に

思春期の子供はとてもデリケートで、ちょっとした言葉で一生残る心の傷が残ってしまうこともあると思います。この病気はまだまだ認知度が低く、周囲からの理解が得られず苦しみを抱えてしまうことの無いよう、ご両親がしっかり理解し、サポートしてあげてください。私どもの院でも、この病気で悩む方々をサポートする体制は既に整っております。悩まずに是非、お電話ください。

2022.04.20

「物忘れと認知症」の違いは?

こんにちは、つつみ鍼灸整骨院の菅野です。

 

4月に入り新年度になると何かと忙しい時期かと思います。やる事が多いとついつい何かが抜けてしまったり、気を付けていたつもりが忘れてしまった事はないでしょうか?

今回は往診の際にもよく聞かれる「物忘れと認知症」の違いについてお話しさせていただきます。

 

まず、年齢を重ねていくと誰にでも起こる物忘れについて。

例えば「どこに携帯を置いたのか?」「約束した日にちは何日だったのか?」など、人間の脳は加齢とともにその機能が老化し、記憶力、判断力、適応力などが衰えていきます。これは誰にでも起こる自然な老化現象です。

蓄積した記憶を呼び起こすのに時間はかかりますが、「携帯を置いた事」や「誰かと約束した事」は覚えています。何かのきっかけやヒントがあれば思い出すことができ、日常生活に支障がでない範囲のことが多いです。

 次に、認知症による物忘れについて。

 先ほどの記憶を呼び起こす能力が衰えてくるのは老化現象ですが、物事を記憶する機能自体が障害されているのが認知症です。例えば「携帯を置いた事を忘れてしまっている。」「約束した事自体を覚えていない。」など、きっかけやヒントがあっても思い出すことができない状態になります。

 認知症には色々な種類があり、一番多いのがアルツハイマー型認知症です。

 認知症の方の中で最も多く、全体の7割を占めています。脳の神経細胞にアミロイドβというたんぱく質がたまり、それが神経細胞を破壊し脳が委縮することで発症します。たまる原因は明確な事は分かっていませんが、遺伝や加齢が影響すると言われています。初期症状は通常の物忘れ、次に行動自体の物忘れ。さらに進行すると性格の変化・失禁・徘徊など日常生活に影響が出てきます。現在日本における認知症の方は65歳以上の場合は5人に1人と言われています。

※18~64歳までに発症した場合は若年性認知症と分類されます。

 実は身近で、原因不明なものも多く、いつ発症するか分からない認知症ですが、

ではどのように予防していけばいいのでしょうか?

 

・運動習慣を持つ散歩など外に出る機会を増やす・運動不足解消・家ではない非日常の刺激を受ける。

 ・対人接触の機会を増やす人との会話は脳と口を動かす運動・電話でも可。

 持病、生活習慣病の予防と治療体調不良をきっかけに発症するケースが多い。

 ・睡眠をきちんととる起床後は2時間以内に太陽の光を浴びる。

 ・栄養バランスの良い食事認知症にいい食べ物(大豆製品・緑黄色野菜・海藻類・果物・芋類・魚等)を積極的に摂取する。

 ・知的行動の習文章の読み書き・趣味の時間を作る等

 

どの行動も心身ともに健康な身体作りが重要ということです。

そして、現在は頭を使う「脳トレ」が体操や問題集など色々な形で出ています。

 

などなど・しりとり・回文・計算問題・漢字クイズ・ぬりえ・点つなぎ・間違え探し・

指折り運動・足踏み運動・後出しじゃんけん等。

 よく老人ホームやデイサービスなどレクレーションの一環として使われています。

  脳を活発に働きかける事が重要ですが、それには脳の血流をよくさせる事も大切です。

 

 そこで、当院でも行っている脳の血流改善のツボをご紹介いたします。

 

・百会頭頂部のほぼ中央にある少しくぼんでいるツボ。脳内血流を良くし、頭をスッキリさせる。

 

 

 

 

 

 

・四神聡百会から前後左右に親指幅分にあるツボ。集中力を高め、脳活性化につながります。

 

 

 

 

 

・風府後頭部の中央の生え際から親指分上のツボ。「脳の玄関」と呼ばれる頭の症状を取るのに有効です。

 

 

 

・神門手の平側で手首の小指寄りの端にある凹みにあるツボ。精神を安定させ、不眠解消や物忘れにも効果があります。

 

 

手の届く範囲でツボを意識しながら、マッサージを行ってみてください。

 

他にも当院では物忘れ・認知症の方へオススメのサプリメントも置いております。

 ご自身で物忘れに不安のある方、ご家族に認知症の診断を受けた方、

 どうぞお気軽にご相談ください。

 

 

2022.04.11

東洋的『春』の過ごし方

つつみ鍼灸整骨院の真船です。

あっという間に桜の季節到来ですね🌸
自然界では冬の間じっとため込まれていた息吹が春の訪れによってどんどん芽吹きはじめますね🍃
東洋医学の考えでも自然界のうつり変わりと人体には同じような変化がおこると考えられています。

陰陽で例えると、冬=だとすると春は『』が徐々に強まります。
これを人体の変化に置き換えるなら、体内エネルギー(陽)が上昇するイメージです。

🌸春だから何か新しいことを始めてみようかな(^^)
🌸暖かくなってきたし体を動かしたくなってきた!(^^)
などと行動しはじめるのも、陽の気が強まるからだったりします。

また東洋医学では、春は『肝』と深い関わりがあり、血液の貯蔵・分配・解毒などの働きのほかにも、目や筋肉、情緒コントロール機能などにも関連します。
春と同様に『肝』の気も上昇する性質をもっているため、春の陽気に刺激されて肝気がのぼりすぎると、頭痛やイライラ・不眠・情緒不安定・血圧上昇などの症状が現れやすくなります。
この時期悩まされている方も多い花粉症の症状の中でも、目の充血・かゆみ・鼻詰まり・喉の炎症などは「血」が停滞することで起きる症状であり、「肝」の乱れに由来するものとされています。
他にも、『肝』はホルモンバランスとも関係が深いのでこの時期、女性疾患の不調(生理痛や生理不順など)が起こりやすい季節でもあるのです😖💦
【肝を補う=血流改善】
それだけでも体の不調は随分と楽になりますよ!

暖かくなるこの時期の天気の移り変わり、寒暖差、新生活などの大きな環境の変化は肝を痛めやすく、良くも悪くも体にストレスを与え自律神経を乱します😵

そんな時におすすめのツボをいくつか紹介します!!

 

①太衝(たいしょう)
【足の甲、親指と人差し指の間を指先から足首方向へ触っていって骨にあたる所】
⚪️『肝』に関わる代表ツボです。足背動脈の走行部にあり冷え症状・血流改善にも有効です。

 

 

 

②合谷(ごうこく)
【手の親指と人差し指の間にあり、人差し指の中手骨中央部】
⚪️最強ツボ四天王のひとつ!顔や頭に関わる症状(頭痛・目の疲れなど)から肩こりなどにも有効な万能ツボです!

 

 

 

③百会(ひゃくえ)
【頭頂部中央、額の髪の生え際からえりあしまでの長さの中点から少し前方】
こちらもツボ四天王のひとつ!頭に上りすぎた血流を速やかに散らしてくれるため、頭痛やモヤモヤする感じがある時に刺激するとスッと軽くなります!
また、たくさんあるツボの流れが交わる所でもあるので総じて自律神経を整えるのにとても有効です!

 

 

 

 

 

 

④足三里(あしさんり)
【すねの上部、正中より少し右側にあり腓骨と脛骨の間を指で優しく撫でおろすとへこみがある所】
これまたツボ四天王のひとつ!
足の疲れやむくみをはじめ、胃腸の働きを整えてくれるので春先の気だるさや血流にも有効です。

 

 

 

⑤蠡溝(れいこう)
【すねの下部、脛骨(すねの骨)内側を内くるぶし側から優しく撫であげるとへこみがある所】
肝に関わるツボで、特に感情コントロールに有効です。やけにイライラする!という時に刺激すると不思議と落ち着いてくるかも・・!

 

 

おまけ
最後に、花より団子な方へ!!
ポカポカ陽気でお花見と題して食が乱れがちになるこの時期💦
暴飲暴食は肝をダイレクトに痛める原因になってしまうので要注意!⚠️
体質を改善していくためにもこの時期に意識的に取りいれたい食材としては、
レモン・黒酢・いちごなど酸味がある食べ物や、タケノコ・さば・レバー・ほうれん草・あさり・はまぐりなど、、
どれも肝の働きを調節してくれる作用がある食物なので意識的にとるようにすると良いでしょう!
新しいことを始めたくなる春🌸
ぜひ体に良いこと始めてみませんか?ご予約お待ちしております!

2022.04.04

五十肩に有効なツボ

つつみ鍼灸整骨院の根本です。4月になり少しずつ暖かくなってきましたが、皆さんはいかがお過ごしでしょうか?

まだ寒い日もありますので体調にはお気を付けて生活して下さいね。

 

 さて、肩関節の痛みで来院される患者様(ご年配の方)は「五十肩が…」や「整形外科で五十肩と言われて」と言って来院される方が多いです。

 

そこで今回は五十肩をテーマに症状や運動をいくつかお話したいと思います。

 

五十肩

40歳以後に頻発し、加齢や過労による肩関節構成体の変性を基板にして発生する、原因がはっきりしない肩関節の疼痛と運動制限をきたす疾患を言います。

五十肩というのは疾患名ではなく、腱板損傷、肩峰下滑液包炎、上腕二頭筋長頭腱炎など、これらを除外した誘因のない肩関節の痛みを伴った運動障害を言います。

40歳代以後であること、明らかな原因なく発症していること、疼痛と運動障害があることが五十肩の条件であるが、他の疾患との鑑別が必要であり、原因が明らでないことから糖尿病、心臓疾患、腫瘍との鑑別も必要です。

 五十肩は全人口の2~5%が罹患し、女性に若干多く見られる傾向があります。

とくに非利き手にやや多い傾向があり、両肩関節同時に発症するケースはほとんど見られません。ですが、稀に両肩性に発症する事があります。また糖尿病や肺結核の患者に多く発症するというデータもあります。

 

 [症状及び特徴]

40歳以後(とくに5060歳代に多い)

・結髪(髪を結う)動作、結帯(帯を結ぶ)動作で痛み

・夜間痛

・肩の変形なし

・筋萎縮なし(または軽度)

・腫脹、局所の熱感なし

                      などです。

 3つの病期

五十肩は3つの病期「炎症期」「拘縮期」「回復期」をたどるのが一般的な経過です。

原則的に良くはなりますが、発症から治癒までには平均1年半かかる事もあります。

 

○炎症期

  疼痛がもっとも強い時期で、痛みが上腕にも放散することもあります。痛みは昼夜関わらず持続し、夜間痛のため睡眠が障害されてしまう事が多いです。日常生活が困難になる事もあります。炎症期は無理に動かさず、運動を制限し、肩の保温を図ることが大切です。

 ○拘縮期

 拘縮が完成する時期の事で、あらゆる方向への運動制限が生じます。また可動域が減少し、可動域内で日常生活を送ることになり、色々と不便になります。痛みは炎症期に比べると軽減しますが、寝返りによる痛みで目が覚めてしまう事もあります。 拘縮期は温めたりすると症状が緩和する事が多く、ホットパックや赤外線などの温熱療法を行います。また、可動域に応じたストレッチやゴッドマン体操も行います。

○回復期

 拘縮が次第に寛解する時期の事で、日常生活の工夫や保温してる間に徐々に動きが改善され、夜間痛も改善されてくる時期です。回復期では徐々に自動運動域を増やしながら、ストレッチなどを継続していきます。

 

五十肩に対する運動

五十肩の回復につながる、家庭で容易に出来る運動を紹介していきます。

 

○コッドマン体操

 身体を前かがみにして、痛い方の腕の力を抜きます。次に体幹を揺り動かして腕を前後、左右、円を描くようにして動かします。

 この時、手に1kgくらいの重りを持つのも良いでしょう。

 

○壁伝い

 壁に向かい正面もしくは横向きに立ちます。次に痛みのある腕の掌を壁につけ、少しずつ壁を伝って上げていきます。

 最初は無理のないように上げていき、徐々に可動域を広げましょう。

 

これらの運動は肩関節を良く温めてから行うと効果的です

5~10回を1セットとし、1日2~3セット行うのが良いでしょう。

 

 

五十肩に効果的なツボ

 次にツボの紹介をいくつかしていきます。

 

○中府

鎖骨の外側の下のくぼみから指2本分下にあります。

 

→五十肩の特効ツボと言われています。

 

 

○陽池

手の甲側の手関節のくぼみにあります。

 

→肩と腕の血行を改善するツボです。

 

 

○臂臑

 三角筋の前縁で少し下がった所にあります。

 

→肩の痛み、腕の痛み、眼科疾患などに有効。

 

各ツボを軽く、気持ちいいくらいで押すのが良いでしょう。

 

以上、五十肩について話してきましたが、肩関節の痛みは五十肩だけではありません。

痛みでお悩みの場合はお気軽にご相談ください。

 

 皆さんのサポートになれるよう努めていきます。

 

2022.03.21

メニエール病にオススメはコレ!

つつみ鍼灸整骨院の院長松岡です。

今回はメニエール病についてです。

メニエール病の患者様は近年増加傾向で、30代から50代の男女に多く見られます。めまい等を伴うため日常生活に支障を非常に来たし、当院にも、とても多くの患者様が御来院されております。メニエール病は内耳のリンパ水腫による循環不全という説が有力とされていますので、内耳周囲の血液の循環をよくするということが、症状改善にとって、とても重要になってきます。解剖学的には、内耳は聴覚を司る「蝸牛」と、平衡感覚を司る「前庭」や「半規管」からなり、この中はリンパ液でみたされています。内耳には外リンパと内リンパで満たされていますが、内リンパの増えすぎた状態を内リンパ水腫といいます。

メニエール病の症状は?

メニエール病は、耳鳴り、難聴、回転性めまい、耳閉感が主症状で、自然治癒もありますが、完治まで数ヶ月を要することも多く、難治も多く見られます。メニエール病は内リンパ水腫による内圧上昇によって感覚細胞を乗せて振動する蝸牛基底板の動きを全体的に悪くするので、低音型の内耳性難聴になります。耳鳴や耳閉感として現れることも多いですが、内リンパ圧の正常化によって回復します。

・メニエール病を発症する方の共通点は?

メニエール病の患者様には水分代謝障害が起こっていることが多いといわれています。実際に血中の抗利尿ホルモン(ADH)の高い例が多く、耳周囲の血流の改善もそうですが、抗利尿ホルモンを抑制することが鍵になります。また、原因と言われる「内リンパ液の産生・吸収」には自律神経が大きく関与していると言われており、自律神経の乱れも整えることもメニエール病の症状の緩和には必須です。

・そもそも自律神経とは?

自律神経は呼吸や排泄、睡眠、発汗、生殖、消化吸収など、自分の無意識下で働いている神経で、交感神経と副交感神経にわけられます。この交感神経と副交感神経が自律的に身体機能を調節することによって、生命が維持されます。睡眠中に呼吸や消化、心臓の拍動が止まらないのも、自律神経がそれら内臓の機能の調節を勝手におこなってくれているからです。

しかし、多岐に渡る身体の機能を調節する神経ですので、ストレスや睡眠不足などが原因で自律神経に乱れが生じると、様々な不調症状がでます。メニエール病もその一つと言われています。鍼灸のその効果は、WHO(世界保健機構)でもしっかりと認められており、WHOが認める鍼灸適応疾患の中に当然メニエール病も入っています。鍼灸は自律神経、ホルモンバランスの乱れ等に作用し、副作用の無い安心・安全な施術方法と言えます。

・鍼灸ではどのようなことをおこなっていくのか?

メニエール病の症状の軽減のためには、自律神経の働きを正常にしていくのが重要ですので、鍼灸の施術は最も適した施術方法であると考言えます。自律神経を整えるツボは全身に分布していますので、耳周囲だけの施術ということではありません。全身には経絡というツボとツボを結ぶ線路のようなものが何本も流れています。病気や身体の不調がある場合、それに反応して経絡も乱れが起こりますので、その流れを整えます。目の周囲のツボや身体の水分のバランスを整えるツボの調整も必要です。それらの効果のあるツボを使用することにより、自律神経が整うことはもちろんですが、耳周囲、目周囲の血液の循環も増加しますので、反応の良い方は施術の最中に、めまい、耳鳴り症状の減弱を体感される方もいらっしゃいます。

当院の鍼灸治療は、自律神経の専用の測定機(ノイロシステムビジョン)を用いて、自律神経の状態を確認して上での鍼灸の施術になります。測定の際も全く痛みもなく、自分のお体の状態が把握できるので、皆様納得していただけていると思います。

施術に関し不安な点や、質問などございましたら遠慮なく電話やメールなどで連絡ください。この病気で悩まれる方が一日でも早く、苦痛から解放されますように願っております。

2020.02.13

耳鳴と鍼灸

こんにちは。院長の松岡です。

最近耳鳴の症状でお悩みの患者様が多く御来院されるので記事を書こうと思います。

人口の10%から20%の方が耳鳴りを経験されるとも言われています。

まず耳鳴の種類としましては、まずは自覚的耳鳴と他覚的耳鳴に分けられます。他覚的耳鳴は血管や可動部位からの体内雑音が多く、第三者にも聴取可能です。実際臨床の現場で良く遭遇するのは自覚的耳鳴で、その多くは原因がはっきりせず、CTやMRIでも脳の形態的異常は認められないことが多いです。

 

なぜ耳鳴がおこるのか?

耳鳴症状の多くは、聴覚中枢の異常信号であり(中枢神経の病気ではない)、原因としては過度なストレスなどが引き金になり、めまい、うつ症状、不眠、胸の苦しみ(息が吸いにくい)、首の痛みなどを併発することが多くあります。これらの随伴症状の原因としましては、自律神経系のバランスの乱れが原因であることが考えられます。

 

鍼灸の効果

鍼灸の作用は自律神経系に好影響をもたらします。当院では頭や手足、体幹にあるツボを自律神経測定器(ノイロシステムビジョン)で自律神経の状態を測定の上、施術致します。繰り返しの施術によって脳の聴覚中枢周囲に作用し、耳鳴の音量や鳴っている時間が段々と少なっていきます。10年から50年くらいの歴がある難聴や耳鳴も、あきらめずに是非ご相談ください。

※事前に専門の病院を受診され、耳の異常や脳疾患の有無を確認の上、鍼灸を受診されることをおススメ致します。中枢神経系に異常のある場合は鍼灸の適応症状ではございません。

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