つつみ鍼灸整骨院BLOG

2022.09.25

パーキンソン病について

つつみ鍼灸整骨院の菅野です。今回はたまにテレビなどでも紹介されるパーキンソン病についてご紹介させていただきます。

 

パーキンソン病とは

脳の脳異常のため身体の動きなどに異常が出る病気です。高齢者に多く日本では1000人に1人の割合で発症し、日本には約20万人の方が罹患しているといわれています。若い方でも発症することもあるので若年性パーキンソン病と呼ばれています。

 

原因

身体を動かすために脳の大脳皮質から全身の筋肉に指令を送ります。この時指示通りに身体が動くように運動の調節をしているのが,神経伝達物質の「ドパミン」です。ドパミンは脳の奥にある「黒質」で「ドパミン神経」が作られてます。このドパミン神経が減少し、充分に作られなくなると、運動の調節が上手くできず、身体の動きに障害がでます。

 代表的な症状として

・歩く速度がゆっくりになる。(歩幅が狭く、動作が遅い・少ない・小さい)

・安静時でも手や足が震える

・バランスがとりずらくなる。重心が不安定な時に姿勢を立て直す事が出来ず、転倒してしまう。

・筋固縮が起こり、腕や足を動かそうとすると、関節がカクカクとする様な抵抗感が出る

 

運動以外にも、便秘、頻尿、冷え、めまい、発汗などの自律神経症状や、うつ症状や幻覚などの精神症状。物忘れや手順が分からなくなる認知障害、不眠や昼夜逆転などの睡眠障害、嗅覚障害などもみられる事があります。疲れやすくなったり、肩・腰・手足も筋肉ににも痛みが現れたり体重減少もその一つにあげられます。現在は効果的な治療薬も開発され、進行もゆるやかになる傾向にあります。早い段階から治療を始めることが大事です。

 ※先ほどの特徴的な運動症状はパーキンソニズムとも呼ばれ、脳や神経のほかの病気や薬物の副作用でも起こりうる可能性があるため、病院できちんと検査を受けることをオススメします。このパーキンソン症候群の場合はパーキンソン病の薬はほどんど効かないため、今後の治療をしっかり選択するためにも鑑別が重要です。問診や神経学的な診察、動作や歩き方の確認、MRIなどの画像検査など、医師がしっかりと診断して適切な治療を提案していただけると思います。

 治療

根本治療する方法は現在まだ研究中ですが、症状を緩和を目的とする対症療法が中心となっています。薬物治療もとても大事ですが、長期に行うと副作用や薬が切れた後の反動などの問題が出てくる可能性があります。そこで手術療法という選択もありますが、運動訓練・リハビリ・鍼灸治療なども日々のケアとして重要です。

 実際に鍼灸治療で使用しているツボをご紹介いたします。

 

足三里膝のお皿の下から指4本分。すねのすぐ外側にあるツボ

胃腸の働きを整えるツボとしても有名ですが、足のトラブルにも有効です。

 

 

 

 

 

天枢へそから指3本分外側の左右にあるツボ。パーキンソン病の患者さまの悩みの多くに便秘の症状があり、お腹の調子を整えてくれる効果があります。

 

 

 

 

百会頭頂部にある、両耳の先を繋いだ線と身体の中心が交わる少し凹んでいるツボ。

頭をすっきりさせ、精神安定、快眠など頭部に関する症状にも使用します。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

合谷人差し指と親指の骨が交差するくぼみにあるツボ。

腹部の調子や自律神経を整えるだけでなく、肩こりやストレス軽減にも繋がる優秀な場所。

 

 

 

 

 

 

他にもその方の症状やお悩みによって治療も異なりますが、運動器へのアプローチや自律神経関連のものまで出来るかぎり対応させていただきます。

 当院までなかなか歩行状態が難しい方は往診もありますので、お気軽にお問合せください。初回無料体験というかたちでも、お身体の状態チェックから実際の治療と今後の提案までさせていただきます。

 

 

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