つつみ鍼灸整骨院BLOG

2022.08.13

「頚椎性めまい」について

つつみ鍼灸整骨院の院長の松岡です。今回は「頚椎性めまい」についてです。過去にも「めまい」をテーマにしたブログも挙げたこともあるのですが、今回は頚椎関与のめまいを掘り下げていきたいと思います。

めまいの患者様は当院にも多く御来院されています。めまいの原因も多岐にわたりますが(メニエール病、前庭神経関与、小脳疾患、内耳症、先天性眼振症、聴神経腫瘍など)ある検査機関の報告によると、めまいの患者様1,000名を検査した結果、89%の方の原因は頚性関与のめまい(首が原因とみられるめまい)だったとの結果が出たそうです。

 

 

 

頸椎性めまいの症状は?

実際、当院に御来院される患者様も、頸椎の痛み】【鈍痛】【頭の動き(頸椎の動き)によってめまいが誘発される】【上肢へのシビレ、違和感】など頚椎に関連性のある患者様が多く、頚椎の正常な可動域(頸椎屈曲60°、伸展50°、左右回旋60°、左右側屈50°)が、頸部周囲の筋肉の柔軟性、頸椎の加齢などによる変形、椎間関節周囲の痛みなどによって保たれておらず、後頚部の板状筋や上部僧帽筋の過緊張がみられるケースがほとんどです。また、併発症状としては、胸の苦しさ、梅核気:ばいかくき(喉のつまり感)、目の奥の痛み、睡眠障害などの自律神経の乱れによる症状が多いです。ですので、頚椎性の「めまい」の症状緩和のポイントは、単に耳周囲の血流をよくするだけではなく、自律神経の乱れそのものを改善する必要性があるのです。

他の「めまい」の原因として臨床の現場でみられるものとしては、低血圧の関与の「めまい」もみられますが(起立性低血圧)頚椎性のものと比べると少数です。。血圧は姿勢や環境によっても日々変動しています。健常者であっても血圧は座った姿勢からの立ち上がりの際は、一過性に血圧は下がります。血圧が日常的に低い方は、立ち上がり時に更に血圧が低下し、脳血流量が減少し、めまいが起こります。あなたがもし、寝ている状態からの立ち上がり、若しくは座った姿勢からの立ち上がり動作での「めまい」では無く、日常的に血圧を測って特別低くないのであれば、低血圧の原因では無いでしょう

 

頸椎性めまいの治療方法は?

鍼灸をオススメします。鍼灸は、めまいの原因にもなる頚椎の周囲の筋肉の緊張や痛みの緩和、自律神経を整える効果があります。当院のおこなっている鍼灸は中谷義雄医学博士考案、京都大学で体系化された「良導絡自律神経調整療法」をおこなっております。良導絡の考えは皮膚の電気抵抗とストレッサーの関係性がベースになっています。自律神経と皮膚の電気抵抗は関連性があり、自律神経が乱れることによって皮膚の電気抵抗にも同じく乱れがおこることが分かっています。当院では自律神経の測定機(ノイロシステムビジョン:NSV)を用いて、患者様の自律神経の状態を測定し、どの経絡に異常がみられるか確認した上で施術致します。自律神経の状態は、日々のストレスや睡眠不足、疲労の蓄積など様々な要因によって日々変動しますので、毎回の来意時に自律神経測定機で確認した上で鍼灸施術をおこないます。

鍼灸に対しては「痛みの有無」など、何かと不安な方も多いと思います。鍼灸の受診経験の無い方は尚更です。当院ではメールや電話でのご相談も承っておりますのでご安心ください。自律神経測定機を受けてみてからの判断も可能です(測定自体は無料です)

※ 耳鼻科、脳神経外科等を受診されてお体の状態を確認されてからの鍼灸の受診をお勧め致します。脳神経関与などが原因の場合、鍼灸の適応症状ではございません。

 

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