2022.02.19

尿トラブルについて

こんにちは!つつみ鍼灸整骨院の飯村です。

今回は「尿トラブル」について投稿していきたいと思います。

 

 

 

 

 

 

最近診療をする中で尿トラブルを訴える患者さんが多かったので、親戚や近しい間柄の方の力になれる様にと想い今回の投稿に至りました!

まず、初めに尿トラブルと言った際にどんな状態が思い浮かぶでしょうか!?

一般的な会話でも上がってくるのが頻尿や尿漏れではないかと思います。実際にはどのようなトラブルがあるのかみていきましょう!!

頻尿、尿漏れ(尿失禁)の他に夜間頻尿や尿意切迫、排尿困難、尿閉などがあります。

 

ここでこれらを症状別に2つに分けていくと次のように分けられます。

 

①畜尿症状(尿を溜めておくことが困難)

 頻尿、夜間頻尿、尿意切迫、尿失禁

1回あたりの排尿量が少なくて回数が多い方は畜尿機能に問題がある可能性があります。

 

②排出症状(尿を出すのが困難)

 排尿困難、尿閉

1度の排尿で出切らず残尿感がある。残尿感により再びトイレに行く方は排出機能に問題がある可能性があります。

続いて今出てきた6つの症状が具体的にどのようなものなのかを確認していきましょう。

・頻尿

「尿が近い、尿の回数が多い」症状で1日の排尿回数が8回以上の場合をいいます。

必ずしも頻尿が病気というわけではなく、頻尿により生活の質に大きくかかわる際に問題となります。

・夜間頻尿

夜間にトイレに1回以上起きてしまうことをいいます。2回以上起きてしまう場合生活の質が落ちてくることから治療、施術の対象になってきます。

・尿意切迫

突然訪れる強い尿意。ひどい場合トイレが気になり外出が困難になる場合もあります。

・尿失禁

自分の意志とは関係なく尿が漏れてしまうこと。失禁のパターンにより腹圧性 切迫性 溢流性 機能性に分けられます。

・排尿困難

排尿に際して痛みや不快感を伴うものを言います。

・尿閉

尿は産生できる状態であるが膀胱内に溜めた尿を排泄できないものを言います。 

 

次にどのような病態や習慣だと症状が現れるのかを見ていきましょう。

・過活動膀胱や膀胱炎、前立腺肥大症、 尿道狭窄、尿道炎、 前立腺がん等の疾患

・腎疾患、心疾患、脳梗塞、脳出血等の内臓の問題

・腰椎椎間板ヘルニア、脊柱管狭窄症等の神経障害によるもの(神経因性)

・心理的な要因

・産後、閉経後など婦人科系の問題

・性感染症等の種々の感染症

・糖尿病、 高血圧等の生活習慣病(非神経因性)

 

ここで余談ではありますが「メタボリックドミノ」という言葉をご存じでしょうか?

初めて聞く方もいるかと思います。図をご覧ください。

 

大きな病気は肥満や生活習慣から来ることが見られます。尿トラブルにも繋がってくることなので合わせて注意していきましょう!!

上記を見て頂いてご自身または親戚の方、知人の方がどのような症状、状態で悩んでいるのかを知って頂くことで対処方法を考えられるのではないかと考えます。

 

~対処方法~

〇生活習慣の見直し

①1日の排尿量に対して水分摂取量が適切な量であるか。

水分摂取量の目安は1日あたり約1ℓ~1.5ℓ程度とされていて、通常排尿量は成人で約1ℓ~1.5ℓ程度 このバランスが大切です!!崩れているようなら見直しが必要です。水分摂取量も関係しますが薬による影響で頻尿になるケースもあります。

 

②「利尿作用が強い飲食物の抑制」

 成分としてはカフェインやカリウムを多く含む飲食物の過剰摂取に注意すること。

 すいか きゅうりなど瓜類、大豆 黒豆 納豆など豆類、梨.柿.キウイフルーツ.バナナなどの果物または柑橘系のフレッシュジュース、アボカドやキノコ類、ほうれん草、ニラなどの野菜コーヒー、紅茶、緑茶などカフェインが入っているもの。

 普段どんなものを食べているのかをこの際に見直してみましょう!思わぬ発見があるかもしれません!!

 

③寝る前にトイレに行き膀胱の中を空に近づける

 出来る限り膀胱の中を空にした状態で就寝したいので排泄しやすくなる方法をとります。

排尿の際前傾姿勢になり腹部や内ももをさする、もしくは軽く圧迫をかけることで刺激が入り排尿が行なわれやすくなります。

膀胱内を空にしようとしすぎて決して力みすぎないように注意しましょう。

 

 

 

 

 

 

〇セルフケア

・ツボセルフケア 指圧やお灸、鍼シール等

三陰交(さんいんこう) 後脛骨神経の刺激 位置:内くるぶしから指4本分上がったところ。

 頻尿、尿意切迫を訴える女性52例に対して鍼治療を行なった研究で85%の症状改善が得られたツボ。最大膀胱容量の増大も報告されています。

 

 

 

 

中髎(ちゅうりょう) 仙骨排尿中枢の刺激 位置:骨盤後面 尾骨基部と上後腸骨棘を結んだ中央

過活動膀胱に対する研究にて最大膀胱容量の増加及び残尿感、切迫性尿失禁の低下が見られた報告がされています。

 

 

・運動療法 (骨盤底筋体操)

 お尻の穴を閉めたり緩めたりを繰り返す。速く行なって力の入りを鍛えたり、ゆっくり行なって持久力を高めましょう。 

 ながら体操で構わないので何かをしながら1日に何度も繰り返し行ないましょう。

 

・膀胱訓練 我慢排尿

無理のない範囲でトイレに行くのを我慢してみましょう。15~60分単位での排尿間隔の延長を図りましょう。最終的に2~3時間の間隔の延長するように取り組むようにしていきます。

 

 初期尿意について

膀胱内に100~150CC溜まった際に起こり排尿意志に繋がります。そこから場合によっては我慢しますが最大に溜めることができても300~400CCとされていてそこが最大尿意となっています。最大尿意までいくと尿失禁の恐れがありますので我慢する際には注意が必要です。

膀胱に意識が行き過ぎる方は心理的に頻尿になりがちですので何か集中して取り組むことを見つけて膀胱に意識が行き過ぎないように工夫しましょう!!そして適度に膀胱訓練を行ないましょう。

女性は身体の構造的に膀胱~尿道が短く出来ている為男性と比べてトイレに近い傾向があることを理解しておきましょう!!

切迫性あるいは混合性尿失禁の自覚症状評価では膀胱訓練により73%~90%の改善率があると報告されています。

 

・排尿日記をつける

 排尿時間と量を記載して日記にすることが大切です。昼間、夜間に差があるのか確認する事が出来ますので頻尿なのか夜間頻尿なのか

 を確認できます。また、トイレの間隔を測ることもできます。排尿日記をつけることだけで12%~16%の方の症状改善率が期待できると報告されています。

 

いかがでしたでしょうか??

まずは現在の状態を理解したうえで出来ることを見つけて頂いて、コツコツと取り組んでいくことでお悩みの解決へと繋がっていきます。

尿トラブルで悩む方が1人でも改善に向かい快適な生活ができるようにサポートしていきたいと考えております。

何か分からないこと心配事がございましたら気軽にご相談ください。

つつみ鍼灸整骨院 鍼灸師 柔道整復師 飯村将

Tel.024-962-7377ネット予約
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