院長の松岡です。
ご覧になっていただきありがとうございます。
今回は『椎間板症』についてです。
『椎間板ヘルニア』は、
多くの方が耳にすると思いますが、
椎間板症というと
一般の方はなかなかパッとしないかもしれません。
しかし、臨床上は結構多く、
なかなか取れない腰痛の原因が
結構これだったりもします。
椎間板の構造
まず、椎間板の構造について説明をいたします。
椎間板は背骨(椎骨)の間にあるクッションで、
バームクーヘン状の『繊維輪』と、
その中にあり、ゼリー状の『髄核』といわれる組織からなります。
これらはいわゆるボールベアリングの様な役目をし、
その働きにより頸椎・胸椎・腰椎の可動性が確保されます。
(骨の構造上の可動域や制限はありますが)
椎間板自体は水分を含む組織です。
人間の水分は成人の方で約60%と言われております。
その水分は20歳頃をピークに少しづつ減少します。
椎間板自体の水分も当然減少し、
それにより繊維輪に亀裂などの退行変性が起こります。
繊維輪は前方よりも後方繊維の方が構造上薄く、
連結も粗くなっています。
髄核の脱出が後外方や後方になる原因のひとつがこれです。
椎間板症とは
椎間板症は簡単に言うと、
椎間板ヘルニアの一歩手前です。
神経根症状といわれる上肢・下肢へのシビレ・鈍痛などは
軽度症状であれば出現しません。
当院にご来院され、
椎間板症の診断をした患者様のほとんどが、
椎間板性の痛みとは想像しておらず、
結果に驚かれますが、
何回も接骨院やマッサージ院、
整体の類の施術をうけても良くならなく、
シビレなどはなく、
腰だけが角度や動きによって
ズキン・もしくはチクンと痛みが
走る場合は、この症状を疑っても
よいと思います。
この場合、痛みの原因は、
繊維輪周囲に分布する神経であり、
鍼灸の場合、
アプローチには多少のテクニックを要します。
ですが、痛みは激減します。
お悩みの方は是非ともご相談下さいませ(^^♪