2025.01.31
子宮・卵巣と自律神経の関係について
院長の松岡です。今回は子宮・卵巣と自律神経の関係性についてです
子宮や卵巣の機能は、自律神経系によって精密に調節されています。
自律神経系は交感神経と副交感神経から成り、これらが協調して生殖器の活動を制御しています。
●子宮に対する自律神経の働き
研究によれば、子宮の平滑筋や血流は自律神経の影響を大きく受けます。
具体的には、交感神経と副交感神経が子宮の異なる部分に分布し、それぞれが子宮の活動を調節しています。
また、皮膚への体性感覚刺激が自律神経を介して子宮の動きや血流を調節できることも示唆されています。
●卵巣に対する自律神経の働き
卵巣にはアドレナリン作動性神経が密に分布しており、交感神経がエストロゲン分泌を抑制する役割を持つことが報告されています。
ストレスなどで交感神経活動が高まると、卵巣からのエストロゲン分泌が低下する可能性があります。
さらに、エストロゲンの慢性的な投与が交感神経性のエストロゲン分泌調節に影響を及ぼすことも示唆されています。
これらの知見は、鍼灸などの体性感覚刺激が自律神経を介して女性生殖器の機能に影響を与える可能性を示しています。
今後の研究により、自律神経系を介した生殖器の調節メカニズムがさらに解明され、臨床応用への道が開かれることが期待されます。
お悩みの方は是非ご相談ください!